auスマホで使える格安simとauから格安simにMNPで乗り換える方法
auスマホで使える格安simとauから格安simにMNP(電話番号そのまま)で乗り換える方法を紹介します。
今までは大手キャリアのauを利用していたけど、携帯代を下げたいから今持っているauスマホを活用して格安sim(MVNO)に移行したいような人に参考になる内容です。
auスマホで使える格安simは、mineoとUQモバイル
auスマホで使える格安SIMは「mineo(マイネオ)」と「UQモバイル」の2社だけ。
格安SIMを提供している業者自体はmineoとUQモバイル以外にもたくさんあります。しかし、「auスマホで使える格安SIM」の条件付きだとmineoとUQモバイルの2社に限られます。
それはauのスマホに使われる周波数帯(電波のやり取り)がドコモやソフトバンクと異なるため、auの回線を借りている格安SIMじゃないと正常に作動しないためです。
auの回線を借りている格安SIMはmineoとUQモバイルの2社しかありません。だからauスマホで使える格安SIMはmineoとUQモバイルだけです。
格安SIMはキャリアの回線を借りて運営しているのはご存知でしょうか。
格安SIMはキャリアから回線を借り、全国に店舗を持たないことでキャリアよりも低価格でSIMカードの販売ができています。
格安SIMって難しいですよね。
auスマホで使えるau回線のmineoとUQモバイル
au MVNO | mineo(auプラン)![]() |
UQモバイル![]() |
||
SIMカード | データ通信専用 | 音声通話付き | データ通信専用 | 音声通話付き |
500MB | ¥700 | ¥1,310 | - | - |
1GB | ¥800 | ¥1,410 | - | - |
3GB | ¥900 | ¥1,510 | ¥980 | ¥1,680 |
5GB | ¥1,580 | ¥2,190 | - | - |
10GB | ¥2,520 | ¥3,130 | - | - |
無制限 | - | - | ¥1,980 | ¥2,680 |
制限時通信速度 | 200kbps(無制限プランはずっと500kbps) | |||
通話料 | 20円/30秒 | |||
SMS | 月額無料/申込不要 | |||
SMS利用料金 | 国内送信3円/1通、受信無料 | |||
テザリング | 月額無料/標準付帯 | |||
最低利用期間 | なし | なし | なし | 12カ月 |
その他 | 詳細![]() |
詳細![]() |
UQモバイルは3GBと無制限プランしかない。反対にmineoは500MB~10GBと幅広いプランがあるね。
auスマホはSIMロック解除してもau回線の格安SIMだけ
SIMロックは競合他社に自社のスマホを使わせないためにau・ドコモ・ソフトバンクが用いていた仕組み。
現在では総務省によるSIMロック解除の義務化により、SIMロックの解除が可能になっています。
そのためSIMロックを解除すればソフトバンクのスマホでドコモのSIMカードが使えるように、キャリア端末とSIMカードの制限がなくなります。
でも、キャリアが利用している周波数帯までは変えられません。
auとドコモ・ソフトバンクは利用している周波数帯が違うため、auのスマホをSIMロック解除してもドコモの回線を借りている格安SIMだと正常に作動しません。
だからauのスマホはたとえSIMロックを解除したとしてもau回線を借りている格安SIM(mineoとUQモバイル)しか使えない。
VoLTE対応のauスマホはSIMロック解除が必要
VoLTE対応のauスマホは、auの回線を借りている格安SIMでもSIMロックを解除してau VoLTE専用のSIMカードを使う必要があります。
なぜならVoLTE対応と非対応ではSIMカードの種類が違い、扱いが異なるからです。
もしVoLTE対応のauスマホをお持ちでSIMロックの解除とau VoLTE専用SIMのどちらか一方でも満たしていなければAPN設定(接続先情報)が読み込めずに使えない事態になります。
VoLTE対応のauスマホは下記でも紹介しますが、2014年冬モデル以降に発売された機種が該当します。
しかし、2014年冬モデル・2015年春モデルはSIMロック解除の条件に合わないためVoLTE専用SIMが使えません。
そのため2014年冬モデルと2015年春モデルのauスマホは格安SIMでの運用はできません。
VoLTEに非対応のauのスマホは通常通り、普通のSIMカードとSIMロック解除なしでau系の格安SIMが使えます。
「VoLTE対応/SIMロック解除不可」に該当するスマホはau 格安SIMで利用できないのね。
VoLTE対応 / SIMロック解除不可 | |
au 2014年冬モデル | URBANO V01 |
isai VL LGV31 | |
au 2015年春モデル | BASIO |
AQUOS SERIE mini SHV31 | |
INFOBAR A03 |
iPhoneシリーズはiPhone6以降の機種だとアップデートによりVoLTEが使えるようになります。
そのためVoLTE専用のSIMカードでも良いですが、nanoサイズ(普通)のSIMカードでも対応しています。
SIMロック解除の条件
SIMロックの解除は携帯電話の購入日から180日(6か月)以上の利用で可能になります。ただし、2015年5月以降に発売された機種に限定されます。
2015年5月以前の機種はキャリアによってSIMロック解除の対象になっていたり、対象外になっていたりします。
なぜなら総務省が各キャリアに対してSIMロックの解除を義務化させた日にちが2015年5月だからです。
つまり、SIMロックの義務化前に発売された機種はSIMロックの解除に応じる義務がないので各キャリアによってSIMロック解除できる機種が異なります。
au版iPhoneはau系格安SIMと相性が良くない
au版iPhoneはmineoとUQモバイル(au系格安SIM)との相性があまりよくありません。
mineoとUQモバイルは全機種で「テザリング」が無料かつ申し込み不要で使える特典があります。
テザリングはドコモ系格安SIMだと有料オプションなのでau系格安SIMのメリットだと言えます。
しかしau版iPhoneだと無料で使えるはずのテザリングが使えません。
そのためデータ通信(インターネット)と電話を使う上では問題ないけど、テザリングも必要であれば本来なら使えるはずの機能を使えない”相性”の問題が出てきます。
また、iOSのアップデートによりau版iPhoneが使えなくなる可能性があるので注意が必要です。
過去にiOS8/9のアップデートでiPhoneが使えなくなる問題が実際に発生しました。(現在は使える)
iOSのアップデートを行う前にmineoやUQモバイルの公式サイトで最新iOSの対応状況を確認してアップデートを行う必要があります。
対応状況を確認してからiOSのアップデートを行えば問題なく使えますが、不用意にiOSのアップデートは避けてください。
au 格安SIM | mineo auプラン | UQ mobile | ||||
au末端 | データ通信 | 音声通話 | テザリング | データ通信 | 音声通話 | テザリング |
iPhone SE | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
iPhone 6s Plus | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
iPhone 6s | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
IPhone 6 Plus | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
IPhone 6 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
iPhone 5s | △ | ○ | × | △ | ○ | × |
iPhone 5c | △ | ○ | × | △ | ○ | × |
○・・・利用可能 ×・・・利用不可 △・・・最新iOSは使用不可能ですがiOS7.1.2なら使用可能 |
auから格安simにMNPで乗り換える方法
ここからはauから格安simにMNP(電話番号を引き継ぐ)で乗り換える方法について説明します。
MNPはauで使っていた電話番号をそのまま格安SIMに引き継ぐ方法なので、格安SIMで契約するプランは電話が出来る「音声通話対応SIM(データ通信+音声通話)」じゃないといけません。
mineoとUQモバイルは格安SIMからSIMカードが届いてMNP転入切替をするまで今使っているスマホをそのまま使える。電話もネットもOK。
auで使っていた電話番号を引き継がず、データ通信のみのサービスを利用する場合は、MNPを行う必要はありません。
MNPしない人は、格安SIMに申し込む際の必要な物が支払いに使うクレジットカードだけなので何も準備せずにそのままお申込みしてください。
STEP1:MNP予約番号を受け取る
↓
STEP2:MNP予約番号を使って格安SIMと契約する
↓
STEP3:格安SIMが届いたら説明書に従って設定
STEP1:MNP予約番号を受け取る
格安SIMにMNPで乗り換えする場合は、携帯電話会社(au)でMNPの予約申し込みを行い、「MNP予約番号」を受け取る必要があります。
このMNP予約番号は格安SIMに電話番号をそのまま引き継ぐための重要なアイテムになるので必ず必要です。
また、このMNP予約番号は有効期限が15日間のため、MNP予約番号を受け取ったらすぐに格安SIMへ申し込みしてください。
格安SIMはSIMカードが届いてから自分でMNPの手続きを行う必要があります。そのためSIMカードの配送期間を約1週間と考えてMNPの有効期限にゆとりを持たせてください。
mineo、UQモバイルの公式サイトにはMNPの有効期限が最低でも10日以上残っている状態で申し込みをしてくださいと記載されています。
MNPの予約番号を受け取る際にauでの月額料金を代表名義にして請求をまとめていた場合は代表名義の携帯電話をMNPすると(解約)支払い方法を新たに設定する必要があります。
MNP予約番号の受取方法
auショップ | au 電話申し込み | au WEB申し込み | |||
受付時間 | 店舗による | 受付時間 | 9:00~20:00 | 受付時間 | 9:00~21:30 |
店舗 | auショップ/PiPit各店 | 電話番号 | 0077-75470(通話料無料) | EZ-web | auお客様サポート→申込/変更→au携帯電話番号ポータビリティー |
auショップ や電話申し込みで受け取る場合は「MNP予約番号の発行をお願いします」と伝える。 |
MNPによって使えなくなる機能
- キャリアメール(@ezweb.ne.jp)が使えなくなる
- 貯まっていたauポイントがすべて失効する
- スマホを格安スマホに変更するならLINEやゲームアプリのデータ移行が必要になる
STEP2:MNP予約番号を使って格安SIMと契約する
auからMNP予約番号を受け取ったら次はau系格安SIM(mineo、UQモバイル)のどちらかと契約してSIMカードの購入をしましょう。
SIMカードはスマホによって大きさが標準SIM、マイクロSIM、ナノSIMに分かれているので自分が持っているスマホに合うサイズのSIMカードを選んでください。
自分が持っているスマホのSIMカードサイズが分からない場合は、公式サイトにある「動作確認済み末端」で自分のスマホを検索するとSIMカードサイズがわかります。
SIMカードのサイズを間違えるとスマホにはまらないので注意してください。
格安SIMの申込みに必要な物
- MNP予約番号
- 本人確認書類(運転免許証、パスポート、健康保険証など)
- クレジットカード(本人確認書類と同じ名義)
以上の3点が必要です。格安SIMの申込みに必要な物3点から分かることは、格安SIMは本人しか申し込めない。
そのため注意点としては、「本人確認書類・クレジットカードの名義・スマホの名義・格安SIMの申込者」のすべての名前が一致していないといけない。
また、au回線の格安SIMには年齢制限があります。mineoは満18歳以上、UQモバイルは満20歳以上。
そして、本人確認書類に記載されている住所と格安SIMの申込みで記入する住所も同じでないといけません。(理由があって住所が違う場合は住民票や公共料金の領収書などの追加書類が必要になります)
もし、名義と住所が違うとMNPが失敗するので気を付けてください。
クレジットカードが作れない18歳未満の人が格安SIMを利用するにはmineoの場合、親(保護者名義)が契約してマイページから利用者登録を行ってください。
「マイページ」→「利用者登録情報照会・変更」→「ご利用者情報を変更する」→「本人以外にチェック」
UQモバイルの場合は、未成年の契約が無理なので保護者名義で契約してして黙って子どもに持たせてください。
MNPするときに掛かる費用
auから格安SIMにMNPで乗り換えるときに掛かる費用は、auの契約解除料・MNP転出・新規契約に掛かる費用だ。
- 契約解除料(0~9,500円)
- MNP転出(2,000円)
- 新規契約(3,000円)
最低5,000円は必要ですね。
格安SIMに乗り換える前にまずはauの携帯電話を解約する必要がある。しかしその場合にauの契約解除料が必要になる場合がある。
(補足:分かりやすく表現するために「auの携帯電話を解約する必要がある」としていますが、実際にはMNP転入切替(電話番号を移し替える作業)を行えば自動でauとの契約は解除されるので解約手続きは必要ありません。)
auの契約解除料は、契約内容によって一人ひとり違う。0円の場合も有れば9,500円必要な場合がある。
機種代を一括0円で契約したり、2年縛りによって決められた期間以外の契約解除には違約金が発生したりする仕組みがあるのはご存じだろうか。
自分の契約解除料について詳しく知るにはお近くのauショップにいって聞くのが一番の近道だ。契約内容は一人一人違うのでインターネットで調べるよりも正確に分かる。
また、このときついでにMNP予約番号を受け取ると格安SIMへの乗り換え効率が良い。
MNP転出手数料は、auにMNP予約番号を受け取る際に掛かる費用だ。これは2,000円と決まっている。
そしてau系格安SIMを利用するのに必要な初期費用として新規契約手数料が3,000円必要になる。(新規契約手数料はドコモ系格安SIMでもすべて一律3,000円だ)
この新規契約手数料は完全新規でSIMを契約する場合も、他社からMNP転入しても必要な初期費用になります。
MNP転入手数料はau系格安SIMだと0円になっている。
STEP3:格安SIMが届いたら説明書に従って設定
- SIMカード到着
- SIMカード取り付け
- MNP転入切替(30分程度で切り替わる
- APN設定(格安SIMで購入した端末なら不要
契約した格安SIMからSIMカードが届いたらMNP予約番号の有効期限が15日ですからすぐに袋を開封してMNP転入切替の手続きを行ってください。
MNP転入切替の方法は同封されている説明書を見ながら進めると簡単にできます。
このMNP転入切替を行うと、auとの契約は自動的に解約になります。
APN設定(接続先情報)は、au系格安SIM(mineo、UQモバイル)に図解付きで解説しているページがありますから後は、そちらに従っていただくと格安SIMを使う上で必要な設定はすべて完了です。
以上でauから格安simにMNPで乗り換える方法は終わりです。